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JIM ROCK 2009 第2戦を開催しました
2009年6月7日(日)
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 RC ROCKと併催となり、実車とラジコンのコラボという形で開催された「JIM ROCK2009 第2戦」は、思いっきり盛り上がった1日となった。参加台数は枠いっぱいの60台。RC ROCKの影響もあり、全国から約500人もが訪れ、会場は老若男女、人で埋め尽くされていた。そんな中、ジムニーのパフォーマンスを披露したのは、タイヤサイズが31インチ未満のストッククラスの35チームと、31インチ以上のモンスタークラスの25チームの面々だ。ロック競技の最高峰「エクストリーム」の上位常連組や、補助シートが外せない赤木、足原、2名の中学生ドライバーなど、様々な顔ぶれが揃った。車両も、妙にホイールベースが長いマシンや、パイプボディの本格オフロードマシンなどから、ちょっと車高が高いだけで見た目はノーマル?? と思えるマシンまで、個性溢れるチューンドジムニーが勢揃いした。
 彼らが挑んだのは、3つのセクション。ストッククラスは岩でできたセクションを3つ、モンスタークラスは岩セクション2つとコンクリートセクション1つがあてがわれた。なお、ジムロックの勝敗は、1つのセクション内に2つセッティングされているポイントゲートを通過すると獲得できるポイントにより決まる。だが、そう簡単にはいかない。ゲートには、ゲームの行方を決定づける様々なトラップが仕掛けられているからだ。
 さて、当日9時30分、岩の3つのセクションがオープンした。まず1セクはストックのみのステージ。スタート直後、直角に入った場所に1つ目、前方斜め右に2つ目のパイロンゲートがある上りのレイアウトだ。ここの見せ場は、大岩の2つ目のゲートをクリアした後、ゴールへ向かうほぼ左直角に曲がるルートだ。だが、ここを落とすと上位からは脱落してしまう、重要な得点源セクとなった。
 そして2、3セクはストック&モンスターの両方が走るセクション。だが、ルートはクラス別に設定された。特に大きな岩がごろごろしている2セクは、今戦の勝敗を分けた見せ場となった。2セクのストックは、狭い幅で右キャンバーという2つ目のゲートが鬼門で、35チーム中でクリアできたのは永長/菊谷組だけ。転倒する車両もチラホラいて、3輪通過でさえ8チームという難関ステージとなっていた。鬼門なのはモンスタークラスも変わらない。2つ目のゲートがやはりくせ者で、ゲートを目指す丁度いいラインにデフに当たる出っ張った大岩がある。これが行く手をはばみ、順位を振り分けていく。2つのゲートを両方ともクリアできたのは、最終的に上位についた椎名/高堂組、三浦/吉川組など5チームのみだった。
 そして3セクは下りのルート。モンスタークラスは、ジムニーのホイールベースに絶妙にマッチ(?)する大きな岩のレイアウトが、ライン選びの選択肢を狭めた。この罠にはまるとクリーンクリアは絶対できない。特に2つ目のゲートをクリアした後は恐怖のキャンバーが待っており、ギャラリーを喜ばす。これを見せる技でスマートにこなしたのが、またもや椎名/高堂組と三浦/吉川組だ。この段階でクラス優勝争いは2チームに絞られた。一方、ストックのルートはそれほど大きくない代わりに、複雑に並べられた岩が行く先を迷わす。だが、そんな小細工を上手くかわし、ここは多くのエントラントが2つのゲートを獲得していた。
 そして、午後からはモンスタークラスのコンクリートセクションがオープンした。上り下りが次々にやってくるレイアウトが、モンスターマシンのサスペンションを思いっきり機能させる。特に厳しかったのが、転倒を連想させる下り右キャンバーの途中にある2つ目のゲートだ。ここを取れたエントラントは皆無。3輪通過がやっとで、ギャラリーもドキドキさせるパフォーマンスが多く繰り広げられた。トップを行く2チームも1つ目クリア、2つ目3輪通過と点数を重ねパフォーマンス的には同点を獲得。しかしゴールタイムの僅かな差で椎名/高堂組がトップに、1戦と同じく三浦/吉川組が準優勝に決まった。
 一方ストッククラスは、3セクションのすべてのゲートを獲得した永長/菊谷組がトップ。1戦に引き続き「万年二位」と自負(?)している佐古/足原組が2位を獲得した。なお、優勝の永長/菊谷組は1戦では3位、今回3位に入賞した喜多/太田組は1戦で優勝という結果を残している。1戦と2戦で1、2、3位の顔ぶれが同じだ。モンスタークラスも、準優勝の三浦/吉川組や3位に入った櫻井/上本組が前回入賞している。これはシリーズ戦のトップ争いも面白い展開になりそうだ。
 今回は、大きな車両トラブルもなく、レスキュー用ユンボの登場回数も大幅に少なかった。参加車両が移動するラインも整備され、大会がスムーズに進行できただけでなく、ギャラリーも安心して応援ができたようだ。子供たちも使用しないロックセクションで多いに遊び回っていた。参加台数が多い分、閉会時間の遅れは否めないが、それも今後改善をしていく予定だ。ゲーム展開、競技としての楽しさ、会場のノリ……大会が始まって2年。ジムロックをとりまくすべてが急成長している。この面白さ、ドキドキ感はここでしか体験できないので、次回の第3戦、8月9日も大勢の人に来場して、ロックをたっぷりと楽しんでもらいたい。

(PHOTO:内田隆雄 TEXT:田尻朋美)


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